本編前に軽くサイト紹介をさせてください。
モチベやにようこそ!
当サイトでは
どうやったらモチベーションがあがるの?
こんな人がいてツライんだけど自分がわるいの?
なんかミスコミュニケーションが多いけどどうすれば?
といったお悩みに
心理学、NLP、コーチングとかから
理屈を立てています。
※個人の見解を含みます。
お悩みをカタチにはめることで
ラクになるお手伝いができればいいなぁ
と思っています。
お役に立てばうれしいです。
さてさて本編です
他人に「教える」ということはなかなか難しいものです。
最近はパワハラや鬼コーチはいなくなってるのではないかと思います。適度な緊張は必要ですが、行き過ぎればラポールも築けません。
問題にもなりますしね。
本投稿では初めて育成する人にむけて、教え方の上手な人に共通している点を記します。
また、「叱る」ことの心理学的な位置づけにも言及しますので、「厳しくする必要があるのか」などスタンスに悩む方の助けになると思います。
どちらかというとスポーツ面の色合いが強いですが、部下やこどもに教えるときも共通しますので、ぜひご覧ください。
教える極意
誰にでもわかるわかりやすい言葉で
最も大切なポイントを一つにしぼって
具体的に説明する
となります。
上手なコーチに共通している点を記していきます。
目的や狙いが何であるのかをはっきりさせる
どこにどう気を付ければいいのか、という注意点を説明する
大切なところを自ら身振り手振りを交えて示す
自分がやって見せる
相手がやる前に「こうしなさい」とひと声かける
相手がやっている途中で注意点を言う
やり終わったらすぐにフィードバックする
人間はいくつものことを同時に意識して実行するのは、苦手です。
「おれはマルチタスクでできる」という方もおられますが、その多くは無意識的有能に至っているからです。要は「考えなくてもできる」という状態です。
新人がそんなはずありませんから、教えることは1回に1つとしましょう。
すぐに褒めることの大切さ
行動の直後に嬉しいことがあると、その行動を繰り返します。
心理学では「オペラント条件づけ」と呼ばれます。
大切なのは「良いことをしたらすぐに報酬がある」ことです。
報酬は注目や関心、称賛を得られるといった「承認欲求を満たす」ものが良いです。
「少しでもよくなったら褒める」というスタンスで、「何が承認につながったのか」を伝えることも大切です。
「褒める」が成功しているかの判断
基本的には褒めれば行動が強化される・・のですが、そうならないこともあります。
「ダメだっていってるのに繰り返しやる。もうわけが分からない」というケースはご経験ありますか?
それは「ダメだと叱られる」ことが、対象のご褒美になってしまっています。
心理学では次のような分類があります。
反応が増えた | 反応が減った | |
何かを与えた | 正の強化 | 正の罰 |
何かをなくした | 負の強化 | 負の罰 |
例えば
正の強化:宿題を片付けたので、ご褒美にケーキをあげる。
負の強化:宿題を片付けたので、今日は掃除はしなくてよい。
正の罰:宿題を忘れたので、お風呂掃除させる。(もしくは叱る)
負の罰:宿題を忘れたので、おやつを抜く。
何がご褒美になり、何が罰になっているのかを見極める必要がある、ということです。
怒鳴ることは悪いこと?
怒鳴るのに慣れている人は「過去に怒鳴ることで相手がいうことを聞いた」「自分が怒鳴られた」というプログラムがあるのだと思います。
もしくは他の方法を知らないのかもしれません。
「信頼関係を作りやすい」とは言えません。
なぜ怒鳴るのか
例えばうるさい、と子どもを怒鳴れば静かになるでしょう。
怒鳴ると速攻性があります。
静かにならなければ、「静かにしなければ更にストレスが加わる」というプログラムを植え込むために、何等かの手にでるのでしょう。
「すぐにイヤな状態がなくなる」という報酬があるから、怒鳴ると考えられます。
怒鳴られるとどうなるか
「声を荒げて相手に言うことを聞かせる」とは、相手からすると「怒鳴られるのがイヤだから頑張る」ということです。
心理学的には「回避学習」ともいえます。回避は逃避の先にあります。
逃避は「ショックを与える→苦痛を経験する→逃げる」
回避は「ショックを与えられそう→逃げる」です。
「回避すること」が目的なので、回避が終われば効果が消えます。
学習性無力感
回避に至ればまだ良いのですが、長期的にストレスが与えられて、しかも「回避できない」となると「学習性無力感」に至る可能性があります。
学習性無力感は「学習性絶望感、獲得された無力感、学習性無気力感」とも呼ばれます。
「反応してもムダだ」という状態です。
自尊心も失われ、うつ病のモデルにもなっています。
こまかくは「なんで罰されるのか分からない刺激を与えられる環境によって」等の条件もありますし、「罰される→相手は正しい→自分は間違えている」という歪みが起こるなど他のケースもあるかと思います。
認知行動療法等での治療が必要な範囲です。
教える極意と怒鳴ることの意味まとめ
本稿では上手なコーチに共通している教え方のポイントを記し、反面相手を怒鳴るとはどういうことなのか、を記しました。
信頼関係を作り自らモチベーションをもって動いてもらうには、回避行動だけでは無理です。
テレワークが進めばなおさらです。
長期にわたって信頼関係を作り、本人の動機付けを行う必要があります。時代錯誤なミスをしないようにしましょう!
いかがでしたでしょう?お役に立てば何よりです。
ご覧いただきありがとうございました!
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